岡田総領事からのメッセージ
平成28年3月29日
2013年1月にバンクーバー総領事として着任し、3年2ヶ月を経て、3月23日にバンクーバーを離任することになりました。
この間、多くの方々に支えられ、総領事としての任務を全うすることができました。
改めて、皆様のご協力とご支援に心から感謝いたします。
私が着任した時の在留邦人は約29500人でしたが、この3年の間に3万3000人に増えました。これは、経済交流の促進、留学など人物交流の活発化、日本・バンクーバー間の航空路線の増便などによるものであり、日本とBC州、ユーコン州の関係がより緊密化していることの表れです。
このような交流の促進のために、総領事館としても様々な行事を行ってきました。
各種文化行事を行うにあたっては、日本からの招聘文化人の受け入れに多くの方に協力いただき、また、公演にあたっても当地の様々な分野の方々との共演などをしていただきました。また、私自身も多くの方々とサックスでの共演をさせていただいたことも良い思い出です。
一昨年は、バンクーバー総領事館の設立125周年を記念して、日系コミュニティーの皆様とともに、日系人の歴史と総領事館の歴史をともに振り返り、検証するセミナーを1年をかけて開催しました。この検証の中で、私自身、実にたくさんのことを学びました。
現在のとても良好な日加関係の礎は、19世紀後半から始まった日系移民の人々の方々の、実に多くの苦難と努力の歴史の上に成り立っていることを学び、現在の我々はこうした先人の歴史を決して忘れてはならないということを痛切に感じました。
このセミナーを通じて、たくさんの日系人の方々との親交を深め、歴史認識を共有できたことは、私にとっても大きな資産となりました。このような日系人の歴史を、私自身日本に戻り、多くの日本人にも伝えていくべきとの思いを強くしています。
日本では、2011年の東日本大震災以降、日本の経済発展のためのエネルギーの安定供給は大きな課題となっており、BC州からの天然ガスの対日輸出は重要な課題の一つです。その実現のためにこの3年にわたり、日本のビジネス関係者とともBC州政府、連邦政府への働きかけを積極的に行ってきました。国際エネルギー市況の低迷、政府の環境審査の遅れ、先住民との調整など、多くの解決すべき問題があり、未だ、日本への輸出は実現していません。今後、これらの問題が解決され、日本への輸出が早期に始まることを願っています。
離任を前に、多くの方々から送別を言葉をいただきました。
皆様のご協力に改めて感謝いたします。
この地を離れた後も、皆様との親交を大切にし、これからも交流を続けていけることを切に願っています。
2016年3月23日
在バンクーバー日本国総領事
岡田誠司
過去の総領事からのメッセージ
2015:(1月) (2月) (3月) (5月) (6月) (11月)
2014:(1月) (2月) (3月) (4月) (5月) (9月) (10月)
2013:(2月)(3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月)(11月) (12月)
2012:(1月)(2月)(3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月)(11月)(12月)
2011:(1月) (2月) (3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月) (11月) (12月)
2010 : (8月)(9月) (10月) (11月) (12月)
この間、多くの方々に支えられ、総領事としての任務を全うすることができました。
改めて、皆様のご協力とご支援に心から感謝いたします。
私が着任した時の在留邦人は約29500人でしたが、この3年の間に3万3000人に増えました。これは、経済交流の促進、留学など人物交流の活発化、日本・バンクーバー間の航空路線の増便などによるものであり、日本とBC州、ユーコン州の関係がより緊密化していることの表れです。
このような交流の促進のために、総領事館としても様々な行事を行ってきました。
各種文化行事を行うにあたっては、日本からの招聘文化人の受け入れに多くの方に協力いただき、また、公演にあたっても当地の様々な分野の方々との共演などをしていただきました。また、私自身も多くの方々とサックスでの共演をさせていただいたことも良い思い出です。
一昨年は、バンクーバー総領事館の設立125周年を記念して、日系コミュニティーの皆様とともに、日系人の歴史と総領事館の歴史をともに振り返り、検証するセミナーを1年をかけて開催しました。この検証の中で、私自身、実にたくさんのことを学びました。
現在のとても良好な日加関係の礎は、19世紀後半から始まった日系移民の人々の方々の、実に多くの苦難と努力の歴史の上に成り立っていることを学び、現在の我々はこうした先人の歴史を決して忘れてはならないということを痛切に感じました。
このセミナーを通じて、たくさんの日系人の方々との親交を深め、歴史認識を共有できたことは、私にとっても大きな資産となりました。このような日系人の歴史を、私自身日本に戻り、多くの日本人にも伝えていくべきとの思いを強くしています。
日本では、2011年の東日本大震災以降、日本の経済発展のためのエネルギーの安定供給は大きな課題となっており、BC州からの天然ガスの対日輸出は重要な課題の一つです。その実現のためにこの3年にわたり、日本のビジネス関係者とともBC州政府、連邦政府への働きかけを積極的に行ってきました。国際エネルギー市況の低迷、政府の環境審査の遅れ、先住民との調整など、多くの解決すべき問題があり、未だ、日本への輸出は実現していません。今後、これらの問題が解決され、日本への輸出が早期に始まることを願っています。
離任を前に、多くの方々から送別を言葉をいただきました。
皆様のご協力に改めて感謝いたします。
この地を離れた後も、皆様との親交を大切にし、これからも交流を続けていけることを切に願っています。
2016年3月23日
在バンクーバー日本国総領事
岡田誠司
過去の総領事からのメッセージ
2015:(1月) (2月) (3月) (5月) (6月) (11月)
2014:(1月) (2月) (3月) (4月) (5月) (9月) (10月)
2013:(2月)(3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月)(11月) (12月)
2012:(1月)(2月)(3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月)(11月)(12月)
2011:(1月) (2月) (3月)(4月)(5月)(6月)(7月)(8月)(9月)(10月) (11月) (12月)
2010 : (8月)(9月) (10月) (11月) (12月)