伊藤総領事からのメッセージ
皆さん今日は。9月になっても良い天気が続き、遅まきながら夏を取り戻している感じです。如何お過ごしでしょうか。
さて、この一月も盛りだくさんの一月でした。クラークBC州首相とお目にかかり、日本との経済関係につき、お話をし、日本の重要性をご説明しました。また、プリンストンの近くのコッパーマウンテンの銅鉱山の開所式に参加させて頂きました。日本の企業も投資した案件が、しかも東日本大震災後にスタートすることは大変勇気づけられる思いがしました。
更に、ニューデンバーを訪問し、日系収容所メモリアルセンターに行ってきました。日本の総領事として、このセンターには一度は行っておきたいと思っていましたが、ようやく念願が叶った形です。訪問してみて、改めて、当時の厳しい状況がよく分かりました。
他方、このような遺産を国定歴史記念物として保存しているカナダ政府の勇気に対しても感心しました。同村の村長さんや協和会の方々ともお話をする機会がありました。また、このセンターの訪問と併せて、日本と姉妹都市関係を持っているトレイル、ネルソン、キャッスルガーを回り、それぞれの市長さんから、それぞれの姉妹都市関係につきお話を伺うと共に、実はいずれの都市からも東日本大震災に際して義援金を頂いており、感謝をお伝えしました。
また、そうこうするうちに、8月の末には、総領事館事務所が、ビルは変わりませんが、これまでは8階と9階の2フロアだったのが、9階だけとなることに伴い、引っ越しを行いました。総領事館をご利用頂く皆様にはなるべくご迷惑をおかけしないよう、領事部の部分についてはほぼ従前通りですので、今後ともお気軽にお尋ね頂きたいと思います。
早いもので、11日で私が当地に着任して2年が経過しました。当地に着任以来、私は、自分の任務は、より良い領事サービスの提供、日本及び日本文化に関する正しい情報の提供、そして日本と私の管轄地域であるBC州及びユーコン準州との間の経済関係の一層の強化の3点である旨申し上げてきました。
この2年間で、どれだけ達成できたのか、自分なりに振り返りつつ、いつまで当地に在任するのか分かりませんが、3年目においても引き続き頑張っていきたいと決意を新たにしているところです。引き続き皆様のご支援ご協力をお願い致します。
(9月13日記)
在バンクーバー日本国総領事
伊藤秀樹