伊藤総領事からのメッセージ
皆さん今日は。
桜の花も満開になり,春らしくなってきました。今年のサクラデーズ・ジャパンフェアは,天気に恵まれ大変な盛況で,喜ばしい限りです。
この一月も様々な出来事がありました。
3月12日には,東日本大震災から一年のレセプションを開催しました。参加者と一緒に震災の犠牲者のご冥福を祈るとともに、私から日本の状況を報告しつつ,これまでの支援に対して感謝の意を伝えました。BC州政府からはヤマモト高等教育相に,また,バンクーバー市からはメグス市長代理に出席いただきました。会場の制約もあり,ご支援いただいた全ての皆さんをお招きするということもできませんでしたが,この場を借りて改めてこれまでの皆さんのご支援に感謝するとともに,引き続き被災者を暖かく見守っていただければと思います。
他方,カナダとの関係では,3月25日に訪日したハーパー首相が野田総理と会談し,両国間で経済連携協定の交渉を立ち上げることに合意したことが大きなニュースでしょう。この協定が結ばれることとなれば、両国間の経済関係が大きく飛躍するものと期待されます。併せて,クラークBC州首相が5月に訪日することも公表されました。この訪日が,日本とBCの間の一層の関係強化をもたらすよう願っています。
3月中旬には,2年に一度のグローブ・セミナーも開催され,日本の環境分野での優れた技術を持つ企業も参加し,活発な商談も行われました。伝統的な資源分野でのビジネスに加えて,環境・ハイテク分野での日本とBC州の間でのビジネスの拡大が期待されます。
また,今年はBC州日本語弁論大会に続き,16年ぶりにバンクーバーで全カナダ日本語弁論大会も行われ,私も審査員として参加させていただきました。各地域大会を経てきた参加者の方ばかりということで,非常にレベルが高く,審査が大変でしたが,たくさんのカナダの方たちが一生懸命に日本語を学んでくれることは大変うれしく思います。
長かった冬がようやく終わり,すばらしい夏がそこまで来ていることを期待したいと思います。
(4月13日記)
在バンクーバー日本国総領事
伊藤秀樹
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