伊藤総領事からのメッセージ
皆さんこんにちは。
この一月は、バンクーバーでの様々な行事に参加しつつ、BC州内を出張して回る一月となりました。2月下旬に行われたBC州議会でのバジェット・スピーチに招かれて出席する機会に、バンクーバー島にある日本と姉妹都市関係を結んでいるシドニー、ナナイモを訪問するとともに、両市及びレイク・カウチン、ビクトリアの市長をはじめとする関係者をお呼びしてビクトリアで姉妹都市に関する意見交換会を行いました。いずれの町もそれぞれの姉妹都市関係の一層の強化に向けて相互に連絡を取りつつ頑張りたいとのことで、総領事館としてもお手伝いできることがあれば遠慮なくおっしゃって下さいと申し上げてきました。
翌週には、トフィーノとポート・アルバーニを訪問しました。トフィーノは昨年の東日本大震災のがれきが海岸に漂着しているとの報道がなされていることを受けて、現場を視察するとともに、この問題についての日本の取り組みを現地の関係者にご説明することが目的でした。現地では、トフィーノ及びユクルーレットの両市長とお目にかかった他、一緒に海岸を見て回りました。日本側では現在、漂流しているがれきの総量やその航跡予測について研究を行っており、その研究結果も近く発表し、透明性を持ってこの問題にあたっていく考えです。ポート・アルバーニは、トフィーノからの帰りに寄ったもので、同市も日本の網走市と姉妹都市関係にあります。市長他と一層の関係強化についてお話をしました。ポート・アルバーニも東日本大震災に際して日本への支援を行っていただきましたが、その中で、同市の6歳の女の子の話を知りました。その子は、誕生日プレゼントを我慢して、被災地を支援したいと申し出て、その結果集まったお金が姉妹都市の網走市に送られ、岩手県宮古市の仮設住宅に住む子供たちにおもちゃを買うのに使われたというのです。カナダの人たちの温かい気持ちには本当に力付けられます。心から感謝します。
3月11日で、震災から一年がたちます。当館でも12日にレセプションを行いますが、この他にも様々なグループの方々により、様々な催し物が予定されているようです。今後も皆さんの暖かいご支援をお願いいたします。
(3月9日記)
在バンクーバー日本国総領事
伊藤秀樹
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