ひと月を振り返って

令和5年9月30日

9月を振り返って

ぐっと秋が深まりました。スーパーや市場にはオレンジ色のカボチャが沢山並び、ハロウィンが近づいたことを感じます。そして私がバンクーバーに来て1年が経ち、皆様にお世話になりながら過ごした日々を振り返っています。色々な機会にお声を掛けて下さり、感謝申し上げます。雨の季節が近づきますが、この時期ならではのイベントを私も是非楽しみたいと思います。
 

○日加関係
 ユーコンのピライ首相率いる経済ミッションが訪日し、関係企業との懇談、北極に関するシンポジウム等、多彩な日程に臨みました。9月8日の出発の際に、私はバンクーバーの空港でお見送りしたのですが、ピライ首相はいつもながらのエネルギッシュな表情で、訪日への期待を語っていらしたのが印象的でした。「ユーコンとは違って、東京はとても暑いのでご注意を」と申し上げたところ、一行の皆さん重々覚悟されており、更にピライ首相は「タイトな日程の中でも時間を作り、皇居の周りをジョギングしたい」と仰っていました。実際に走られたのか、次回伺いたいと思います。
 今月は、5月のイービーBC州首相の訪日ミッションの一員であったオズボーン大臣(エネルギー・鉱物・資源・低排出イノベーション担当)と日加関係について懇談する機会がありました。ご自身の日本との個人的なご縁もお話し下さり、また地元トフィーノへの愛情溢れる語りも印象的でした。
連邦議会や州議会関係者との懇談も引き続き行い、ダリワル連邦下院議員、ノアモハメッド連邦下院議員とお会いしました。またバンクーバー市副市長でもあるピート・フライ市議会議員とも懇談し、日加間の往来拡大や都市間交流等について意見交換を行いました。またラトレッジBC州議会議員とは、夏にイベントでお会いして以来の機会でしたが、改めて懇談を行いました。
 

○日系社会
春の桜の季節以来、各地での様々なフェスティバルにお招き頂いてきましたが、秋の収穫の季節に日系文化センター・博物館で開催された「日系祭り」に出席し、当地のフェスティバル行事出席が一巡したと思います。沢山の方々で賑わう会場は、お祭りムードに溢れ、地元バーナビー市長始め、BC州の閣僚や市議会議員等々の方も駆けつけられました。海外で御神輿を見たり、色々な屋台を廻れるとは、という感慨にも浸りました。関係者の方々お疲れ様でした。
 

○補習授業校創立50周年、日本語学校入学式
 バンクーバー補習授業校が創立50周年を迎え、この機会に外務大臣表彰が学校に対して贈られました。私も記念式典にお招き頂き、表彰状を伝達させて頂きました。また補習校の卒業生であるフリーアナウンサーの住吉美紀さんが日本から来られ、記念講演をされました。式典に出席した児童生徒の年齢も様々で、低学年も出席していましたが、きっと華々しい活躍を続けられる先輩のお姿自体が、素晴らしいメッセージになり、心に残ったことと思います。70周年や80周年に記念講演をしてくれるのはあなたかもしれないね、と子どもたちに声をかけたくなりました。  
 9月は、バンクーバー日本語学校の入学式も行われ、小さな入学生を激励しにお邪魔しました。総領事って誰だ、と思われていたかもしれませんが、心から応援したいと思います。
 補習校でも日本語学校でも、運営に携わる方々のご努力に感銘を受け、また子どもたちが学校を楽しむ姿を見るにつけ、それぞれの学校の重要性を認識します。益々のご発展をお祈りします。