ひと月を振り返って

令和6年7月31日

7月を振り返って

山火事発生が多数報じられ、お隣のアルバータ州ジャスパーの深刻な状況にも胸が痛みます。多くの被災者や観光客がBC州側に避難し、カナディアンロッキー観光も大きな打撃を受けています。素晴らしい天気を満喫できる当地の夏ですが、水の不足や洪水、山火事の多発など、関係する情報にはご留意ください。そして是非とも、安全で楽しい夏をお過ごしください。

○運動会
 7月は、補習授業校の運動会にお邪魔しました。日本では秋の運動会が通例かと思いますが、当地では夏休み前の7月に開催。通常の学校とは違う様々な制約の中で、先生方や生徒さんたちの努力、そしてご家族の支えによって、しっかりと準備がなされ、大きな声援で盛り上がる素晴らしい運動会になったことに感銘を受けました。保護者や来賓も参加できる玉入れや綱引きもあり、私も何十年ぶり・・・最後に玉入れに出たのはいつだったのかもう覚えていませんが・・・参加しました。グラウンドに出た時には、玉が届くのが心配になり、投げた後はどこに行ったのかよく見えないという体たらくでしたが、楽しい思い出ができたことに感謝しています。

○様々な野外行事
 カナダデー恒例のスティーブストン「サーモンフェスティバル」、バーナビーでの野外オーケストラコンサート、同じバーナビーでのバブルティーフェスティバル等、夏らしく、多くの野外行事があり、それぞれ出席しました。これ以外にもいくつかお招き頂きながら、出席できなかったイベントもありました。スティーブストンでは多くの日系コミュニティの方々にご挨拶し、またいずれの機会にも関係市の市長や市議の方々、BC州議会関係者の方々と懇談する機会がありました。来年バーナビー市と釧路市との姉妹都市関係が60周年を迎えることをハーレー市長や市議の皆さんが盛んに言及し、交流強化への意欲を示されていたことが印象的でした。 

○日本からのご来訪
 日本将棋連盟の高田尚平棋士が来訪され、海外での将棋普及の取り組みなどについて伺いました。気軽にゲームに取り組める簡易な将棋セットなども見せて頂きました。一緒に来訪されたカナダ将棋クラブの方々からも、当地での活動を教えて頂きましたが、カナダではチェスとの関連で将棋への関心も深いことに驚きました。ちなみに羽生将棋連盟会長はチェスの名手でもいらっしゃるそうです。
 第43回ナショナル・カップ・サッカートーナメント大会と日系サッカー交流イベントへの参加のためにサッカー元日本代表選手の那須大亮氏、野田武瑠選手(東京ユナイテッドFC)が当地にいらっしゃり、総領事館にもお越しくださいました。世代や国の違いによるサッカーへの取り組みの違いや、交流によって生まれる変化等、興味深いお話をうかがいました。
 文化やスポーツの交流の重要性、そしてそれが実現するための平和な環境の尊さを改めて考える夏となっています。