ひと月を振り返って

令和6年2月29日

2月を振り返って

 依然として冬空が多い日々ですが、随分と陽は長くなり、確実な季節の歩みを実感します。この冬があるからこそ、春と夏の明るさを存分に謳歌したくなりますね。

 
 ○BC州議会
 住宅供給問題や医療、物価その他、この地域の様々な課題が連日報道されています。2月20日にBC州議会の会期が始まり、議会での議論が始まりました。ビクトリアの議事堂で、「スローンスピーチ」がオースティン副総督によって読み上げられる開会式が行われ、私も招きを受けて出席しました。カナダ独特の伝統に触れるとともに、議会選挙が近づく中での緊迫感も実感しました。開会式直前にお訪ねしたカーロン住宅大臣も、緊張感をもって問題への取り組みを語られていました。

 ○経済界
 引き続き、当地経済界関係者の方々との懇談を続けており、2月はBCハイドロ、T&TのCEOにそれぞれお会いしました。いずれも皆様よくご存じの、当地での生活に密着した存在です。エネルギー供給の状況、アジアとの物流状況等、様々うかがうとともに、日本との協力の可能性等についても意見交換が出来ました。またベイリー雇用・経済開発・イノベーション大臣やミラー同省次官というBC州の経済行政の責任者の方々とも再びお会いしました。こうしたやり取りの結果を今後に活かしたいと考えます。
 
○日系社会・在留邦人の方々のイベント
 桜楓会での講演会、日本語学校でのお話発表会(JALTA主催)など、今月もそれぞれ活発なご活動があり、私も参加させていただきました。講演会では、レクチャーと質疑で展開された豊穣な知の世界を堪能し、またお話発表会での生徒たちのひたむきな取り組みに心を打たれました。生徒たちの学習を支える周囲のご努力には改めて敬意を表します。

○スポーツ
 2月は、7人制女子ラグビーのバンクーバー大会に出場した日本代表「サクラセブンズ」の選手、関係者の方々のご来訪を受けました。ラグビーの魅力や今後への抱負を語って下さる真摯な表情が印象的でした。パイオニアとしての自覚溢れる若き選手の皆さんに心からのエールを送ります。またバンクーバーでご活躍中のサッカー選手、ホワイトキャップスFC所属のGK高岡陽平選手ともお目にかかり、当地での選手生活について伺いました。子どもたちを始め、多くのファンに夢をもたらすアスリートを心から応援したいと思います。