ひと月を振り返って
4月を振り返って
桜が過ぎながらまた雨や低い気温に戻るなど、4月は季節が後退したような印象もありましたが、徐々に春の気配が増しています。そういう中、すでにBC州内からは山火事の報道があり、また不安を感じる治安情報もあります。総領事館からお送りしている情報と共に、日々の報道にもご注意頂き、健康や安全にはいつもご留意の上お過ごしください。
日本は新年度となりました。引き続き、総領事館の活動へのご関心、ご指導をお願いいたします。
○桜イベント
3月末から始まったバンクーバー・チェリーブラッサム・フェスティバル関連のイベントに今年も出席しました。昨年よりも天候に恵まれたバンドューセン植物園は盛況でしたし、バンクーバーミュージアムでのアート・俳句イベントも興味深い機会でした。桜や俳句は、日本の重要な伝統文化であり、同時にカナダで愛される日本文化は、日加友好を何よりも象徴すると思います。これまで関与してこられた全ての関係者の方々に心から敬意を表します。
○教育、日本語普及
4月は、補習授業校の入学式、JALTA日本語教育振興会50周年記念式典に出席しました。
補習授業校では、3月の卒業式で会ったばかりの皆さんが、新しい課程に進学するための入学式が行われました。幼稚部や転入生などの新しい仲間を迎えての式典には、また新鮮な緊張感があり、ご家族、新しく着任された玉澤校長、教職員の方々、学校運営委員会の方々と共に新入生の素晴らしい前途を祈りました。
また50周年という大きな節目に居合わせられたことを光栄に感じながら出席した、JALTAの記念のイベントでは、当地での日本語普及、日本語教育に尽力された先人たちの情熱と努力を改めて感じ、それを受け継がれている方々のご努力にも感銘を受けました。JALTA主催お話発表会では、子供たちの発表に私はいつも心打たれています。
○ビクトリア訪問等
オタワからの山野内大使の来訪の機会に、私もビクトリアに同行しました。大使のカナダ国際評議会(CIC)ビクトリア支部による講演会の他、BC州のオースティン副総督、イービー首相との面談の機会があり、議事堂内では、ファンワース公共安全大臣やオズボーンエネルギー大臣とも立ち話の機会がありました。更にはビクトリア美術館(Art Gallery of Greater Victoria)にもお邪魔しましたが、住宅街の中の静かなたたずまいの美術館には、明治時代の作と言われる日本の神社の建造物が移設されていたり、浮世絵他の膨大な日本関連コレクションがあることなどを御紹介いただきました。アジア関連の古美術や現代のアーティストの先端的な作品まで、広範なコレクションに驚くとともに、個人的には、甲骨文が刻された骨片を拝見出来たことがハイライトだったかもしれません!
○邦人コミュニティ
4月は、グレーターバンクーバー日系カナダ人協会(GVJCCA)主催敬老会、日本舞踊の西川流の方々による発表会等にもお邪魔しました。皆様方の旺盛なご活動には常に感動しております。益々のご発展をお祈りします。