ひと月を振り返って

令和5年4月30日

4月を振り返って

 4月になれば、気温も上がって完全に春爛漫かと思っていたのですが、バンクーバーは桜が咲き始めてからも雨が続き、肌寒い日が続きました。そうした中で様々な桜フェスティバルが開催されました。皆さまはどのように今年の桜を楽しまれたでしょうか。

○桜フェスティバル
私にとって初めてのバンクーバーでの春、いくつかの桜フェスティバルにお招き頂きました。デイビッド・ラム公園での「ビッグ・ピクニック」、リッチモンドでの「桜まつり」、バンドゥーセン植物園での「Sakura Daysジャパンフェア」、いずれも多くの方々が来場され、こうしたイベントがどれだけ多くの方々に愛されているのかを実感しました。また日系人の方々の桜への格別の思いにも打たれる思いがしました。カナダで大切にされている桜は日加友好の象徴であり、様々なバックグラウンドの方々が共に桜を楽しむ光景は、カナダのダイバーシティーの象徴だと改めて強く思いました。

○芸術界の方々との懇談
日系カナダ人作家であるマーク・サカモト氏の「Forgiveness」という自身の家族史も交えた小説が演劇として舞台化され、今年初めにバンクーバーのスタンレイ劇場で上演されました。地方公演も終わったタイミングで演出家や出演者他、関係者の方々と懇談の機会を持ちました。好奇心につられ、本番中のアクシデントなどもうかがってしまいましたが、関係者の皆さんの作品への愛情と真摯な取り組み、チームの絆に打たれました。今月は、クラシック音楽界の日本人演奏家の方にお会いする機会も多く、仲道郁代さん、五嶋みどりさんの演奏に接し、またお話しする時間を得ました。

○国内出張
管轄地域内の関係都市への出張を心がけていますが、4月はカムループス市とケロウナ市を訪問し、それぞれジャクソン市長、ディヤス市長を表敬し懇談を行いました。カムループス市が日本の京都府宇治市、ケロウナ市が愛知県春日井市と姉妹都市関係があり、コロナ後の交流活性化への意欲を語って頂きました。当館のカナダ人の同僚から、ケロウナ市長とお会いする際には「オゴポゴ伝説」を話題にしたら良いと言われ、慌てて検索しました。皆さまは、オカナガン湖のオゴポゴをご存じでしたでしょうか。懇談の席上、ディヤス市長は笑顔で解説してくださり、また後刻関連サイトを知らせてくださいました。

○バンクーバー補習授業校入学式
先月の卒業式に続き、4月は入学式に参列させて頂きました。卒業式でお会いしたばかりの皆さんの多くが改めて上の部に入学され、また幼稚部には新しく入園される皆さんをお迎えしました。私もとても新鮮な気持ちで式に臨みました。幼稚部に入園した小さな新入生も、きちんと式辞や祝辞を聞いている姿に本当に驚かされました。ご入園、ご入学を改めてお祝い申し上げ、素晴らしい時間を過ごされますようお祈り申し上げます。