暴行・強盗事件の発生と海外旅行傷害保険加入のおすすめ
○邦人への暴行・強奪事件発生
去る9月初旬夜半過ぎ、スカイトレインのRoyal Oak駅付近の歩道を歩いていた日本人留学生が、18歳から22歳ぐらいと見られる6人連れの若者を追い越した瞬間、背後からそれらの若者たちに襲われ、殴る蹴るの暴行を受けた挙げ句、旅券はもとより財布や携帯電話、キャッシュカードなどの貴重品を奪われるという事件が発生しました。
事件はわずか30秒から1分の間に発生し、犯人たちはその留学生の持ち物を奪い四散して逃げ去ったそうです。また、凶器の使用はなく、結果的にその学生の外傷はかすり傷程度ですんだとのことですが、辺りは大通りでクルマも多く走っていたとのことで「まさか」の事態に精神的ショックは大きく、集団を見かけると恐怖感に襲われるなど精神的トラウマさえ心配される状態になったとのことです。
以前にもスカイトレインの沿線は特に夕方以降治安状態が悪化するというご報告をしたことがありますが(http://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/jp/consular_j/safety_info/safety_support/spot090513.htm)、引き続きその沿線地域では注意を怠らないようにすることが肝要です。特に駅の周辺に集団でたむろしている関係者がいるとか、誰かに追跡されているといった雰囲気を感じ取ったら、その場を速やかに立ち去るようにしましょう。また、一人での外出はなるべく避けるようにしましょう。
○海外旅行傷害保険加入のおすすめ
海外旅行傷害保険加入の重要性についても、たびたびお伝えして参りました。去る夏の終わりに、BC州の山間の道路をレンタカーで走っていた邦人女性が小石にタイヤをとられてスリップし、反対車線に飛び出したところへやって来た対向車輌と衝突、意識不明の重体になるという事件が発生しています。女性はバンクーバー市内の病院に搬送され、ICUで集中治療を受け徐々に回復していきましたが、問題はレンタカーを借りる際にクルマに付帯されている強制保険以外任意保険には加入していなかったことにありました。自身の治療費こそ何とか強制保険でまかなえたものの、自分が乗っていたクルマと相手方のクルマの破損費用(幸い相手方に怪我はありませんでした)、日本への移送費用など大変な負担を自ら背負い込むことになってしまったのです。
海外旅行傷害保険に加入していたら、このような過大な費用を大幅に軽減できたことは間違いありません。「私は事故を起こさないから絶対大丈夫」、「今までも何も問題がなかったから」といった油断が、「まさか」の時の大きな分かれ道になることをこの例からもご理解いただければ幸いです。
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