小切手を使った詐欺にご注意ねがいます

最近、銀行のATM機で偽小切手を使って現金を引き出すという、新手の詐欺による被害が発生していますのでご注意ねがいます。この詐欺では、休日などに銀行のATM機の近くで待ち構えていて道を歩いている若者に声をかけ、手持ちの現金が無くなって困っているので助けて欲しいと声をかけて来ます。そして次に、手にしている小切手を見せてATM機を操作する間だけキャッシュカードを使わせてほしいと頼んで来ます。その後、一時的に借りた銀行のキャッシュカードを使ってATM機を操作し、小切手の表示金額を入金したあとに、今度はそれと同額の現金を引き落とします。その時点ではATM機から出てくる口座残高に変化がありませんので、キャッシュカードを貸した本人には何ら迷惑をかけていないとして信じさせます。ところが、その小切手の金額が、銀行の定めた留保期間を経たあとに口座残高から引き落とされ、しばらくしてその小切手は偽物であったことに気づくというものです。

大変巧妙な手口です。しかも、小切手の留保期間中は、キャッシュカードを貸した本人は全くごまかされていることに気づきません。ひどいケースでは、留保期間中に素早くこの操作を何度も行なって、怪しくなるとどこかへ逃げ去ってしまうため、なかなか犯人を捕捉できません。
 このように、詐欺の手口は、まずは小切手をちらつかせて相手を信用させ、キャッシュカードを「貸しても仕方がない」状況を作り出し、相手の善意にもつけ込んで、そして目的の「お金」を騙し取るもというのです。

このような被害に遭わないようにするためには、次のことが大切です。ご注意ねがいます。
１．キャシュカードは絶対に他人に貸さない（はっきり断る）、使わせない。
２．キャッシュカードのピン番号はおしえない。
３．相手の身元をきちんと確認しておく。
４．あやしい小切手は絶対に受け取らない。