|
甘い言葉に要注意!(2008年9月13日)甘い言葉に要注意! 海外生活では、好奇心のおもむくまま思わず羽目を外したくなるでしょうし、また、生活環境が刺激に富んでいればいるほど楽しくなることもあると思います。環境の変化や思わぬ出会いを楽しむことも、見識を広める意味で役に立つでしょう。 しかし、そういう出会いや誘いの中にも思わぬ落とし穴が隠れていることがあります。あなたは大丈夫ですか?
1.「出会い」を装う人々に要注意 よく人の多く集まる場所などで、見知らぬ人から「日本にいたことがある」、「日本語の勉強をしたい」、「英語を教えてあげる」、「困っているなら助けてあげよう」、「住むところ探しているなら、自分の持ち屋に住めばよい」、「ワーキングホリデーできているなら自分の会社で働かないか」、場合によっては「あなたのような人と仲良くなりたい」などと声をかけられたら、あなたはどうしますか。 もちろん、人の好意を頭から疑ってかかる必要はありませんが、人というのは皆それぞれ「思惑」を持っていることを忘れてはいけないと思います。 総領事館に寄せられる相談事の中で、上に書いたような「偶然」の、時には「甘い」出会いがきっかけになって恋愛や仕事上のトラブルに巻き込まれ、「泥沼」の人間関係に落ち込んでしまったといって頭を抱える方も少なからずいらっしゃいます。 カナダは「海外」です。自分はここで何をするのか、何をすべきか、ということはもちろん、自分の目の前に現れたこの人は何を考えているのか、ということを日頃からよく見極める癖をつけましょう。
とある日系メディアのお仕事をしている方から、バンクーバーの街角に日本語で「マッサージ嬢募集」の求人広告が貼られ、電話番号の部分がちぎられていたのを目撃した、というお話をうかがったことがあります。即断はできませんが、こうした広告は風俗関係のものである可能性が高いと思われます。 特に、甘い仕事の勧誘の裏には、大変な危険が潜んでいることを忘れてはならないと思います。契約書もなく何ヶ月も無報酬で働かされる、様々な危険と隣り合わせの生活を強いられるといったことも起きてくるかも知れません。 また、「危険」な仕事をしていてトラブルになると、「あなたも私たちと同じ犯罪行為をしているのだよ」などと言われ、ついつい後ろめたさを感じて、誰にも相談できず、打ち明けられず、泣き寝入りを強いられる、といったこともあるかも知れません。 こういった問題も決して遠いところにあるのではなく、身近なところでいつでも発生しうるということを、上述の求人広告は物語っているのかも知れません。ウェブサイトの求人広告などでも「子細は電話で」等と書いて、具体的な求人条件、責任者の連絡先が載っていないようなものは、安全とは言えないでしょう。 「いろいろ体験してみたい」という気持ちは誰しもあるかと思いますが、それは細心な注意を伴うものでなければならないでしょう。
最後に、不幸にして暴力などの犯罪や上記のようなトラブルに巻き込まれた時は、速やかに警察へ通報することや、当館や隣組、Multicultural Family Support Services Society等の団体に相談する勇気を持ちましょう。泣き寝入りをするのではなく、苦労しながらも危機を克服した、という体験が、あなたの将来に大いに役立つことをお祈りしています。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(C) Consulate General of Japan in Vancouver, 900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC V6E 2K9 Tel: (604) 684-5868. ページ更新日2008年9月23日 | ||||