邦人安全スポット情報(2008年11月13日)
鳥及び新型インフルエンザ情報の当館HP掲載
2004年2月、バンクーバー近郊アボッツフォードにある養鶏場で鳥インフルエンザが発生したのは記憶に新しいところです。その際には2千羽以上の養鶏が死亡し、複数の養鶏場が隔離されたほか、その処理に当たっていた人が2名感染するという事態になりました。
幸いなことに、このインフルエンザは「H7N3型」と言われるものであり、人に対する毒性は弱く重症には至らないものであったため、急速に鎮静化しました。
逆に、現在アジアを中心に流行している強毒性の「H5N1型」は、未だカナダでは発生していないことになりますが、世界的な交流と移動の拡大により、いつH5N1型が当地に上陸して来ないとも限りません。
このように、将来H5N1型の感染が発生・拡大する可能性を踏まえ、今回当館では日頃から皆さんに鳥及び新型インフルエンザ情報を得ていただくためのコーナーをホームページに開設しました(http://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/jp/consular_j/bird_flu_j.htm )。以下、その項目について紹介しておきます。
1.鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザとは?
高病原性の鳥ウィルスであるH5N1とその人への感染例、防止法などについて紹介すると共に、鳥ウィルスの変種による新型インフルエンザの発症過程及び新型インフルエンザ流行レベル(フェーズ1~6)についても紹介しております。
2.現在のWHOフェーズ
世界保健機構(World Health Organization)のリンクページです。このページでは、新型インフルエンザの世界的な流行状況について常時情報を更新しています。
3.鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A
外務省海外安全ホームページに掲載されているQ&Aのリンクページです。海外旅行者、海外滞在者を問わず、予め読んでおかれると便利です。
4.鳥インフルエンザの流行状況について
毎月、外務省海外安全ホームページに掲載される最新の流行状況のリンクページです。各国・地域における鳥インフルエンザの発生状況について確認できます。
5.当地における一般注意事項
鳥インフルエンザ対策においては、何よりも「予防」が肝心です。基本的には、1.鳥類に近づかないこと、2.インフルエンザ発生情報を聞いたら、人混みへの立ち入りを最小限にし、外出後には手洗い、うがいなどを励行すること、3.通常のインフルエンザ予防接種が推奨されること、4.パスポートの残存期間を確認し、更新手続きは速やかに行っておくことの4点が重要です。
その他、インフルエンザの特徴的な症状や、感染が疑われる場合の対応についても概説しています。
最後に「油断」というか、鳥インフルエンザや新型インフルエンザは「対岸の火事」だという認識を改めましょう。また、H5N1型対策は、すでにカナダで発生したH7N3型対策においても有効です。
最後により詳しく鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ情報を集めたい方のためにリンク集を掲載いたします。
○外務省ホームページ(保険・医療)
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kansen/influenza/index.html)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザに関するQ&A)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html)
○WHOホームページ
(http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/)
○海外派遣企業での新型インフルエンザガイドライン
(http://www.johac.rofuku.go.jp/index.html)
○BC州の疫病情報等を紹介する機関です。同機関がタミフル備蓄等を管轄していますが、実際の往診は各総合病院等で行われます。
BCCDC:http://www.bccdc.org/
このページでは、新型インフルエンザに対する取り組みなども紹介されています。http://www.bccdc.org/news.php?item=127
○BC州の健康・医療情報のページです。
Vancouver Coastal Health:http://www.vch.ca/
○ユーコン準州の健康・医療のページです。
Yukon Health & Social Services:http://www.hss.gov.yk.ca/
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