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こころの健康~アルコール依存症~(6/13)

 

アルコール依存症の患者数は現在日本国内で80万人以上といわれていますが,その予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。一方BC州では,新聞報道によりますと,約40万人の住民が何らかの形でアルコール依存症の問題をもっており,4万人から5万人は慢性のアルコール依存症を患っていると考えられているそうです。

 

アルコール依存症が進むと,体や精神に悪いばかりではなく,飲酒運転で摘発されたり,職場でのトラブルが重なって失業,というように社会・経済的な影響がだんだん大きくなっていきます。友人や家族との関係も影響をうけ,自分の内・外の世界で多くの大切なものを失うことになってしまいます。

 

アルコール依存症は,早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気です。特にプレアルコホリズムという,依存症の手前できちんとした対策をとれば,肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できます。プレアルコホリズムの段階では減酒でも回復可能なことが多いのです。

 

おいしいお酒を控えることは難しいことですが,毎日一定量以上のお酒を飲み続けることはアルコール依存症に一歩一歩近づいている可能性があるのです。まずは日ごろから量をコントロールできる飲み方をする,1週間に1~2日は飲まない日を作る,という習慣を身につけるようにしましょう。

 

   
 
(C) Consulate General of Japan in Vancouver, 900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC V6E 2K9 Tel: (604) 684-5868. ページ更新日2011年7月6日