![]() |
|
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
![]() |
最近のBC州における犯罪発生状況と防犯対策 2004年1月
1.バンクーバー市 バンクーバー市では、人口比率で換算すると、東京都の約5倍の比率で犯罪が発生しています。これら犯罪の中で窃盗が半分以上を占めます。日本人にとって特に注意すべき犯罪は、置き引き、車上ねらいなどの窃盗です。また、カナダ銀行協会の統計によれば、バンクーバーにおける銀行強盗発生件数は、国内一であり、トロントにおける発生件数の2倍を上回っています。
昨年、ダウンタウン東地区に北米で初めてSafe Injection Siteが薬物対策として公設されました。連邦政府保健省、BC州保険計画省、市の3政府レベルのもと講じられたこの政策は、予防、治療、取締り、被害削減を骨子として3年間の試験的に運用される予定ですが、麻薬中毒患者の支援事業に陥る可能性もあり、更なる麻薬中毒患者の増加や新たな薬物問題を招くことも懸念されます。少量のマリファナ所持については、刑法裁判を簡素化するために罰金制度を導入しようという動きがあるだけであり、これら薬物の所持使用は違法です。
<窃盗>
旅行者や短期滞在者を狙った車上ねらいと置き引きが多発しています。 外出に当たっては、現金所持は最低限とし、クレジット・カードを利用する、旅券は必要のない限り携行せず、旅券の写しで代用する、極力複数で出歩く、外部に対する不注意のもととなるのでヘッド・フォンをしないなどの注意を心がけて下さい。
<詐欺>
レンタカーを借りる際に金額未記入の伝票にサインしてしまいその後多額の請求書が送られてくるケース、語学学校に直接に連絡することなく学校斡旋業者の広告のみを信じて日本で授業料を支払い斡旋業者が雲隠れしてしまうケース、移民手続き代行の広告を見て日本で料金を支払い事務が進められていないケースなどが発生しています。
デビット・カードによる詐欺まがい事件が相次いで報道されています。前述のような事件は他人事とは考えず、デビット・カードによる支払いの場合には、店員や近くの人物の視線に注意し、暗証番号を知られないよう注意する、また、ATMの利用に当たっては、極力、銀行などの金融機関の中に設置されているATMを利用するようにしましょう。
<女性に対する暴行>
夜間の一人歩きを避けること、来訪者があるときは相手方が誰であるかを確認した上でドアを開けること、見知らぬ人との会話で住所などをみだりに教えないこと等普段から認識していることを的確に行うよう注意しましょう。
<イースト・ダウンタウン地区>
また、ガスタウンでは8月に続き、拳銃発砲による殺人事件が発生しています。
<ホームステイ先とのトラブル>
ホームステイ先のホスト・ファミリーとの人間関係が悪化して暴力を振るわれたり、滞在の契約を途中で解約しようとしたところ、預けていたお金を返金してもらえなかったりした等の被害が多数出ております。ホームステイ先については、信用できる人を介して探すことや、途中解約に関する条項を含む契約書を作成しておくなどの注意が必要です。不幸にして暴力事件等が生じてしまった場合には、速やかに警察に届け、事件のケース・番号、対応した警察官の氏名や連絡先を控えておく必要があります。また、ホスト・ファミリーといえども他人であることを忘れずに、常識ある行動を心掛けることも大切でしょう。 2.バンクーバー市周辺の都市車の盗難、車上荒らしが多数発生しております。サーレー市とバーナビー市は、北米地域においても、人口比率で、自動車に関連した窃盗犯罪発生率が極めて高いという統計があります(特に、サーレー市は、カナダ全体の中でも、人口比率で最も自動車盗難被害の多い都市です)。コクイットラム市やポート・コクイットラム市でも自動車の盗難が発生しています。また、ポート・コクイットラムでは、カー・ジャッキング(自動車強盗)の発生も報告されています。自動車を駐車するときには、特に夜間は人目につかない場所をできるだけ避け、車内に何も残さないことなどの注意が望まれます。また、防犯システムが設置されていない車は、ハンドル・ロック等を使用することも一案です。
リッチモンド市では、夜間に公道で自動車レースが行われ、死亡者が出ています。運転にあたっては、事故にまき込まれないよう注意して下さい。
3.ヴィクトリア市とその周辺<窃盗>
ヴィクトリア市でも空き巣、置き引き、自動車の盗難事件が多発しています。空港、駅、ホテル・ロビー、レストラン、ショッピングセンターなど、人が集まるところでは、貴重品を身の回りから離さないこと、見知らぬ人から話しかけられた時には特に注意すること(話しをしている間に、別の者が持ち物を盗む被害も出ています。)、自動車を止めるときには人目のある駐車場を選び、車内に何も残さないことなどの注意が必要です。また、警察によれば、泥棒が住居に侵入する場合には、裏通りや隣家から目につかないような裏口から侵入することが多いので、裏口のドアの戸締まりには特に気をつける必要があります。
<暴行>
ヴィクトリア市内の図書館、コーヒー店、本屋などの若者が集まる場所で、邦人女性に声をかけ、英語を教えるといって自宅に連れて行き暴行するなどの被害が出ていると報じられています。親しくない人に声をかられた場合には、不用意について行かない、また、必要に応じて友人にも同席してもらうなどの注意が望まれます。
<詐欺>
ガソリン・スタンド従業員によるカード偽造事件が報じられています。警察当局は、支払いに関しては、デビット・カードではなく、クレジット・カードの使用を勧めています。
<その他>
ヴィクトリアでは麻薬患者が増えてきており、1,500~2,000人の患者がいると推定されています。関係当局もこの問題への取り組みを強化しています。邦人が麻薬患者と思われる者から暴力を受ける事件も発生していますので、麻薬関連の犯罪に巻き込まれないように十分注意下さい。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||
![]() |
(C) Consulate General of Japan in Vancouver, 900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC V6E 2K9 Tel: (604) 684-5868. ページ更新日2004年1月30日 | |||
![]() |