3月17日、スペインの報道機関は、アル・カーイダ関係組織を名乗る「アブ・ハフス・アル・マスリ旅団」(以下「旅団」という。)が、ロンドンに拠点を置くアラブ紙「アル・ハヤト」に対して新たな声明を送付したとして要旨以下のとおり報じています。同声明の中では、日本への言及も見られます(なお、「旅団」は、3月11日に発生したマドリードにおける鉄道爆破事件についても犯行声明を送付し、日本に言及しています。)。
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同声明では、「アル・カーイダ指導部は、イラクへの派遣部隊の引き揚げを約束したスペインの新政権の動向が判明するまでの間、また、スペイン新政府がイスラム教徒への干渉を行わないことが確認されるまでの間、スペインにおけるテロ活動を停止するよう指示するであろう。」と記載している。 |
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(2) |
また、次の攻撃対象になり得る目標として、日本、米国、イタリア、英国、豪州に言及している。 |
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(3) |
加えて、ブッシュ米国大統領を侮辱しつつ、本年の米国大統領選挙で同大統領を敗北させるための攻撃を米国に対して行うとしている。 |
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国連の立場については、中東、特にイラクにおける米国の政策を支援するものであり、受け入れられないとしている。 |