総領事館からのお知らせ
重症急性呼吸器症候群
(Severe Acute Respiratory Syndrome)について
在バンクーバー総領事館
平成15年3月28日
2003年2月26日に、高熱、痰を伴わない咳、筋肉痛、軽い咽頭痛の症状で、男性1名がハノイ(ベトナム)の病院に入院したのを皮切りに、重症急性呼吸器症候群(SARS)の症例が数ヶ国に広がりを見せています。世界保健機構(WHO)でも緊急の報告を出しています。
カナダ厚生省によると、これまでにBC州でも症例1件が見つかっています。 カナダ厚生省では、この病気についてホームページ上に関連情報を掲載しています。その中から重要と思われる情報をご参考までに次の通り、まとめました。
1. WHOの報告では、これまでに、中国南部、ドイツ、香港、イタリー、アイルランド、シンガポール、スロベニア、スペイン、スイス、台湾、タイ、英国、米国、ベトナムで発症例が見つかっています。
2. カナダ厚生省には3月23日現在、11の症例が報告されています。このうち、1件がBC州です(10件はオンタリオ州)。BC州の1件は香港からの旅行者です。
3. ハノイ、香港、シンガポールでのSARS症例が増加しているため、カナダ厚生省は、これらの国・地域への重要でない旅行は延期するように勧めています。
4. これらの国・地域に最近旅行したことのある人は、10日間、自分の健康状態を観察し、高熱と咳、息切れ、呼吸困難などが観察されるときは、かかりつけの家庭医の診察をまず受けることをカナダ厚生省は勧めています。
5. また、関係国・地域への旅行にあたっては、個人でできる簡単な感染症予防法―手を入念に洗うこと―を実行することが有益とカナダ厚生書は述べています。カナダ厚生省ホームページはwww.hc-sc.gc.caです。
日本の外務省は、これらの国・地域に渡航・滞在される方に、十分なご留意を呼びかけています。日本政府は、SARSが発生しているベトナムに対し、3名の国際緊急援助隊・専門家チームを派遣しています(4月1日まで)。
以上