我が国の人道・周辺国復興支援
平成15年3月26日
外務省
1.人道・難民支援
(1)医療技術協力 : JICA医療技術協力チームのシリア派遣。シリアのイラク国境近くのハサケ国立病院にて緊急医療体制の強化を支援する。第1陣の専門家5名(医師、看護婦、薬剤師等)が21日本邦出発、22日ダマスカス到着、24日現地到着予定。4月1日まで活動し、3日に帰国予定。
(2)我が国NGOを通じた支援 : ジャパン・プラットフォーム傘下NGO(合同チーム(ヨルダン)及びピース・ウインズ・ジャパン(北部イラク))による緊急医療活動等に対する支援として、約330万ドル(約4億円)を拠出。
(3)国際機関を通じた支援
・物資事前集積、体制構築に必要な資金:国連難民高等弁務官(UNHCR)、世界食糧計画(WFP)及び国連児童基金(UNICEF)の3機関に対し合計約503万ドル(約6億円)拠出を決定。(3/20発表)
・難民発生後の本格的な支援活動に必要な資金:国連による統一アピール発出に応じ、今後迅速に検討、決定。
(4)国際平和協力法に基づく人道救援活動(準備中)
UNCHRに対する支援として以下の活動を実施。
・物資供与・輸送:難民用テント約2000人分を供与し、自衛隊機にて輸送。
・医療チーム派遣:医師、看護婦、薬剤師等によりなる医療チームをイラク周辺国の難民キャンプに派遣。近々事前調査団を派遣する予定。
2.周辺国支援
(1)ヨルダン : 今回の事態によって多大な経済的影響を被ることが見込まれるヨルダンに対し無償資金協力1億ドルを供与。(約120億円。内60億円をノンプロジェクト無償、約60億円を一般プロジェクト無償等で実施予定)。(3/23発表)
(2)パレスチナ : 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じ、パレスチナに対し食料支援(小麦粉)約420万ドル(約5億円)を供与。(3/23発表)
(3)その他の周辺国については今後の状況を踏まえ検討。
3.復旧・復興支援
イラクにおける復旧・復興支援や人道援助については、今後行われる国際的な努力に積極的に貢献すべく、所要の措置を検討。
4.我が国支援策合計
上記1.、2.の支援合計約1億1,253万ドル(約135億円)